オオタ マコト
  太田 眞   スポーツ・健康科学部 健康科学科   教授
■ 標題
  超長時間持続的運動における中枢性疲労の生化学的検討-24時間ランニングの脳疲労-
■ 概要
  超長時間持続走行の脳に及ぼす影響をセロトニン仮説を基に、24時間実験ランニング参加者15名を対象として血中セロトニン、メラトニン、f-Trp、遊離脂肪酸および尿中BPnの測定を、スタート前(午前)、競技中翌日深夜、24時間走行直後(ゴール直後)に行った。同時に日本語版POMSテストを併用し以下の結論を得た。血中セロトニンは変化無く、血中メラトニンは深夜に増加し、血中f-Trp、遊離脂肪酸、尿中BPnは運動量とともに増加した。POMSテストでは疲労得点は増加し、活気(活動性)得点は競技前後でも高く、怒り、敵意の得点は低かった。血中f-Trp値と尿中BPn値および疲労得点と尿中BPn値は有意に関連し、自覚的疲労状態の程度はBPnに反映されていた。以上より断眠にて24時間ランニングを継続するという状況下では脳疲労が惹起されることが推測され活性酸素の影響が示唆された。
  臨床病理2005;53:802-809.      2005


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