オオタ マコト
  太田 眞   スポーツ・健康科学部 健康科学科   教授
■ 標題
  透析患者の心筋症の成因と病態
■ 概要
  太田眞、中田佳延、望月正武。本邦の透析患者は23万人を越え、それに伴い腎不全の基礎疾患の変遷、高齢化および長期透析例の増加も加速度的である。同時に「心筋症」の疾患概念、分類の改正も随時行われてきた。そのため透析患者と心筋症の関係に大きな変化がみられる。「透析患者の心筋症」というと尿毒症性心筋症(UCM)という疾患が頭に浮かぶが、この概念は透析療法が普及する以前のもので、尿毒症期つまり透析前の病態を指していた。安全な透析療法が確立し一般に普及した現在、果たしてUCMがどれだけ臨床的に意味をなすかはなはだ疑問である。さらに今日までUCMに関する統一見解がなかったことも問題点として挙げられる。筆者らは透析療法中に合併した拡張型心筋症(DCM)類似心を「透析心」として経過を見てきたが早期に発見し適切な管理により重症な虚血性心疾患に比較し予後は比較的良好であった。すなわち実地医療の場で心筋症を早期に発見して専門的な処置をとる必要性を痛感している。本論文では心筋症の分類および臨床症状と透析患者の関連につき検討した。
  共著   腎と透析56:69-75。(2004)      2004


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