オカザキ クニヒコ
  岡﨑 邦彦   東洋研究所 東洋研究所   教授
■ 標題
  西安事変研究―事変発生と事態の変化
■ 概要
  本論は、張学良が蔣介石を拘束する「西安事変」に至るまでの経緯を中共との関係から論じ、中共の「反蔣」から「逼蔣」への政策転換および国共合作交渉において、張学良は蔣介石に対する抗日と内戦停止の説得に協力した。しかし、国共合作交渉が蔣の厳しい条件の提示で決裂し、蔣は中共紅軍殲滅の最終戦へと軍を進めることになった。この剿共戦—国共内戦の危機に直面して張学良は蔣介石を拘束して、抗日統一、内戦停止、政府改組などを要求する「兵諌」の決意を固め、楊虎城17路軍と共に軍事行動を起こしたのであった。その際に張、楊らは軍事行動を起こした後の予想、政治目的を相談するが、これらは極めて楽観的で、中共紅軍の勢力を過信するものであった。事変が起こると、予想に反する事態が次々に起こり、張は事変の早期解決へと中共周恩来の協力を求めるのである。この事態の変化を6つの方面から明らかにした。
  単著   『東洋研究』192号   大東文化大学東洋研究所   (1)-(33)頁   2014/07


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