シノナガ ノブタカ
  篠永 宣孝   経済学部 社会経済学科   教授
■ 標題
  「1914年前の東アジアに於けるフランス外交政策と銀行資本(下)」
■ 概要
  東アジアに於けるフランス外交政策は、イギリスのアヘン戦争に便乗した「砲艦外交」として開始した。まもなく、フランス国内の絹不足(蚕病の蔓延)から、生糸輸入を主目的とするフランス商人による対中国市場進出が活発化した。次いで、フランス国内工業の大不況と対中国貿易赤字を解消するために、フランス工業製品の輸出を促進する企てが行われたが、国際競争力の欠如などの理由からこの企ては奏功しなかった。そこでフランス外務省は、フランス最後の切り札である豊富な資本を武器とし、中国に銀行を設立することによって、更なる中国市場進出を推進することとした。本稿は、19世紀中頃から1914年までのフランスの外交政策とその変化(「経済外交」へ)を主として外務省のアルシーブに基づいて実証的に跡づけたもの。
  単著   東洋研究第140号   (140),23-58頁   2001/09


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