クズメ トモヒデ
  葛目 知秀   経済学部 社会経済学科   准教授
■ 標題
  ベネズエラへの資金流入と「オランダ病」:金融的メカニズムの時系列分析
■ 概要
  本論文の目的は世界でも有数の資源保有国であるベネズエラにおいてオランダ病(the Dutch disease)の現象を確認することができるのか、特にオランダ病における金融的メカニズムの部分に焦点を当てて、実証的に明らかにすることにある。
天然資源ブームをはじめとした域外からの資金流入に着目し、資金流入が外国為替相場に与えた変化および外国為替相場の変化がもたらす国内製造業への影響のそれぞれの関係性(特に因果関係)について、グレンジャー因果性検定を用いて検討した。
資金流入形態として原油輸出・援助・本国送金・直接投資純流入の各変数を用いて分析した結果、一部の変数間にはグレンジャーの意味での因果関係が認められたものの、資金流入が実質為替相場の増価を通じて国内製造業の衰退をもたらすというオランダ病の金融メカニズムの因果関係を認めることはできなかった。

  単著   大東文化大学経済研究所ディスカッションペーパー No.21-2   大東文化大学経済研究所      2021/05


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