コジマ ヒデオ
  小島 秀夫   法学部 法律学科   教授
■ 標題
  法益論の根本的問題―法益と道徳は対置されうるか―
■ 概要
  本稿は、刑法規範の保護目的について、法益保護説と規範妥当保護説を対置させて検討を試みたものである。規範妥当保護説は、法益の解釈論的機能を軽視するばかりか、制裁規範を一次規範とする規範の制裁論的構想を受け入れる点で妥当ではない。もっとも、法益保護説に依拠するとしても、解釈論的機能のみを認める形式的法益概念と、解釈論的機能のみならず立法論的機能をも認める実質的法益概念のいずれに基づくべきだろうか。立ち入った考察を加えるためには、法益の道徳性を認めるか、という根本的な問題を避けて通ることはできない。さらには、いわゆる人権と基本権の区別についても、意識しながら論究する必要があるだろう。
  単著   大東法学   26(2),1-35頁   2017/03


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