コジマ ヒデオ
  小島 秀夫   法学部 法律学科   教授
■ 標題
  幇助犯における因果関係の意味―必要条件公式の適用可能性を契機として―
■ 概要
  幇助犯における因果関係の意味をめぐっては、条件説の意味で捉えることを断念し、帰属論の意味で捉える立場が支持を広げつつあるが、危険増加原理に基づくことで幇助犯を危険犯へと変容させる危険性を孕んでいる。従来の条件関係必要説も、同時犯と同様の仕方で個別に因果関係を認定することを前提としているため、共犯の処罰根拠と相容れない結論になる等、袋小路に迷い込んでいる。コミュニケーション事象である幇助犯の因果関係を、一括消去モデルに基づく必要条件公式によって判断すれば、正犯と同時に成立する結果無価値を幇助犯に有利な方向で統一的に捉えることが可能になり、個別行為責任としての自己答責性原理も徹底されうるだろう。
  単著   『刑事法学におけるトポス論の実践 津田重憲先生追悼論文集』   成文堂   105-128頁   2014/03


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